Research Briefing
23 4月 2026
フロンティア市場、原油価格上昇で国別格差拡大
現在の地政学的紛争は、フロンティア市場の各国間に明確な格差をもたらしている可能性があります。財政余力が乏しいエネルギー輸入国が深刻な圧力にさらされる一方で、資源輸出国の多くは回復力を示しており、一部では追い風を受けている状況もうかがえます。
- 国ごとの脆弱性と回復力の二極化:紛争に伴う原油価格の変動は、フロンティア市場に一様な影響を与えるのではなく、各国の経済構造によって「勝ち組」と「負け組」を明確に分ける要因となっていると考えられます。
- エジプトとパキスタンの厳しい外部環境: エジプトでは経常収支赤字がGDP比6.2%まで拡大する懸念があり、巨額の追加資金調達が必要となる恐れがあります。また、パキスタンもショックに対して極めて脆弱な状態にあると推測されますが、サウジアラビアによる支援パッケージが当面の緩衝材となる可能性があります。
- 資源輸出国の恩恵(エクアドル・オマーン): 対照的に、エクアドルは原油価格上昇の直接的な受益者となることが見込まれ、財政見通しの改善が期待されます。オマーンにおいても、記録的な予算黒字を達成する軌道に乗っている可能性があると分析されます。
- EMクレジット市場の動向とリスクの見方: 市場は新興国(EM)クレジットに対して比較的楽観的な見方を維持しているようですが、一部の国々では債務の持続可能性に関する懸念が根強く残っており、今後の回復プロセスには慎重な見極めが必要になると予測されます。

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